作:夏樹

ゆみ子が住むマンションの一室。
食事の後片付けを済ませた ゆみ子。少し疲れ気味なのか?
水の流れと共にトイレのドアが開く。出て来たのは 夏樹。

ゆみ子「けい子さん、何か話してましたか?」
夏樹 「いつも通りよ。いろいろと世間話して」
ゆみ子「怪しんでた様子はありましたか?」
夏樹 「そんな様子なかったわ」
ゆみ子「それならいいんですけど」

お茶を入れる ゆみ子。

夏樹 「有難う。気が利くわね」
ゆみ子「会社の方は大丈夫ですか?」
夏樹 「うまくやってるわよ。大丈夫」
ゆみ子「呑み込みが良いのは、先生の方ですよ。あれだけの間に、ちゃんと仕事を覚えるんですから」
夏樹 「あなたにはヨガの心があるわ。だから、こうしてやっていけるのよ」
ゆみ子「そうでしょうか?」
夏樹 「私たちが入れ替わったのも、何か意味があってのことなのじゃないかしらと。そう思うのよ」

第4章につづく。