作:夏樹

二人の会話は続く。

ゆみ子「ヨガの心、ですか?」
夏樹 「ヨガの心よ、夏樹さん」
ゆみ子「別に意識はしてませんけど、ゆみ子先生」
夏樹 「夏樹さんの持つヨガの心と 私の体が溶け合えば、最高のヨガ指導者が誕生するかもしれないわ」
ゆみ子「夢のような話ですね」
夏樹 「きっと私を超える指導者になれるわ。夏樹さん」
ゆみ子「ゆみ子先生には 励まされてばかりです。申し訳ないですよ」
夏樹 「そんなことないわよ。夏樹さんこそ 私に夢を与えてくれたわ」
ゆみ子「ゆみ子先生は いつも前向きなんですね」
夏樹 「もう一度初心に戻って ヨガを学び直そうと思ってるの」
ゆみ子「また指導者にとでも?」
夏樹 「ええ そうよ。今度は 夏樹先生として」
ゆみ子「ゆみ子先生こそ ヨガの心を しっかりとお持ちなのではないですか?」
夏樹 「夏樹さん」
ゆみ子「はい、何でしょうか?」
夏樹 「お互いがお互いを求め合ったかっらこそ、奇跡的な入れ替わりが起こったのよ。いいえ、奇跡なんかじゃないわ。これは必然なのよ」
ゆみ子「ゆみ子先生・・」

第5章に続く~いよいよ最終章です。