『私、アイドルなんです・・。』『エッ!?』『いいんですよね・・約束守ってくれますよね・・。』
アイドルということに疑問の余地がないほどのとびきり可愛い女の子はつぶやいた。
『いや・・それは聞いてな・・・。』僕は承知するまもなく暗闇に吸い込まれて行く・・・。
前編
『こ、これ・・こんな・・。』女の子の声でつぶやく。
『あら?綾乃さん、胸大きくなった?』広い試着室の中で女性スタッフに着付けをされる僕・・目の前の鏡に映るのは自分ではなくトップアイドルの内田綾乃だった。
気がついた時、僕は自分の汚い部屋に一人、綾乃に入れ替えられ眠っていた・・、
仕事を抜け出した彼女に何も知らずに声をかけたのが運のつきだった・・・。
ほぼ騙される感じで入れ替えられ指示された通りサブマネージャーの矢木雄二に連絡を取る。
僕は可愛いアイドルとして迎え入れられてしまった・・。
僕になった彼女とはメールで辛うじて連絡が取れる、新曲の衣装合わせのことも分かってはいた・・が・・
『さぁ、これでいいわ。』席を外す女性スタッフ、僕は恐る恐るもう一度鏡を見る・・。
『あぁ・・なにこれ!!』
こんな恥ずかしいカッコ・・・ 胸には大きめのリボン、かなりピッタリとしたトップスのため、もの凄い勢いで胸が突き出している。
その下のミニスカートはパンティーをやっと覆い隠すほどしかなくひらひらした感覚が心もとない。
そして頭には猫耳、手足にもそれぞれ手袋、ニーソックスが装着されている・・。
目の前の鏡に手をつく・・
『これが・・僕か・・あ・・。』
変身した自分に言葉では言い表せない感覚が下半身に広がる。
『アッ・・あぁん・・。』試着室の中で可愛いアイドルになった自分を見つめながら パンティーの中の手を動かしていく・・
『はぁん・・これが僕なんて・・あっ、あぁ・・。』
試着室の中は女の子の匂いでイッパイになっていた。
ロングの髪に色香の漂うスーツ姿・・チーフマネージャーの山口有香は20代半ばの知的な女性だ。
『フフ、綾乃ぉ~また胸大きくなったでしょ?』いきなり胸を触られる!『あん・・ゆ、有香さんたら・・。』
艶かしい唇、十代の女の子になってしまった自分とはまるで違う雰囲気にドキドキだ。
『いい?綾乃、私は明日合流するからね。自分で決めたことなんだから頑張るのよ。
矢木がとりあえず付き添うからね。』『は、はい。』 仕事でサイパンに・・僕と入れ替わる前、綾乃が決めたことらしい・・が・・彼女とメール連絡が取れなくなってきた・・どうしたんだろ。
初めての海外、それをまさか女の子として行くことになるなんて・・
ホテルに着くなりサブマネージャーの矢木さんから受けた仕事の説明に呆然とする。
『着エロ!?うそ!』『うん、だって自分がやるって言ったんだよ綾乃。僕ら止めたじゃないか~でもやるって。』
並べられた衣装は新曲用の衣装なんて目じゃなかった・・・これを着るのか??
僕は自分の大きくなった胸に手をやり不思議な胸騒ぎを感じていた。
『いいよぉ~綾乃ちゃん、少し顔上げてみて、そうそう!!』
野外、室内、いろんな衣装に着替えさせられながら、なぜかウットリしていくような感覚が広がっていく・・・
女の子が写真を撮られるのが好きなのはこんな気持ちになるからなのか・・・・
ただ・・ただあそこに起つモノがなっくなった代わりにジュワ~っとした感覚が広がり・・衣装にシミが出来ないかと気が気でなかった・・でもなんか、気持ちイイ・・・あぁ。
『疲れたか?綾乃。』『矢木さん・・うん、さすがにもう半日も撮影しっぱなしだから・・』ほとんど布のないビキニ姿で衣装替えに戻ってきた・・。
でもスタッフの様子がおかしい・・なんだろ??
『矢木さんいや!こんなの!!』
最後の衣装に着替えさせられた僕はさすがにうろたえた・・・。
『綾乃、この衣装東京で確認済みだぞ!』『でもこれって・・。』
『綾乃ちゃん、衣装チェンジいいかな??』カメラマンから声が掛る。
『えっ、は、はい』撮影スタッフの待つビーチに戻る僕の姿はほとんど全裸に近かった・・・
胸と股間は確かに隠れている・・が、それはシールが各部に張られているだけのカッコだった・・胸がいつも以上に揺れる・・。
スタッフの目つきもさっきまでと代わりイヤラシいものへと変わったように感じる、・・・自分も男だったら・・・確かにたまらないだろう・・。
カシャ、カシャ!『綾乃ちゃん、もうちょっと脚開いてみて!』『は、はい・・こ、こう?』ゴクリ・・矢木をはじめスタッフの息を飲む音が響く。
2日前まで僕は男として普通に生活していた・・でも今はこんな格好でカメラに向かって脚をゆっくり開いている・・・。
この衣装での撮影が続いていた、四つん這いになってカメラにお尻を向ける・・・あっ、まずい・・。
胸とあそこにシールだけという格好は周囲のスタッフを発情させるだけではかった、僕自身の身体にも性的興奮をもたらしていた。
シールのあの部分が濡れてしまっているのがはっきり分かる・・顔を赤らめながらゆっくりポーズを取る・・・数人があそこを大きくしているのが分かる・・・・あぁ・・これが女の子なんだ・・。
『はい、お疲れさま綾乃ちゃん!!』『お疲れさまです・・。』立ち上がろうとした時、あそこに張られたシールが女の子のエキスのために剥がれ落ちる!
『あぁ!?ああん!!』・・・スタッフは勃起したあそこを隠そうともせず呆然と半裸になった僕を見つめていた。
シャワーを浴びホテルの部屋で今までのことを考えていた、視線を下に向けるとTシャツにふくらみが当たり前のようにある・・そっと手を触れると間違いなく自分のものと感じる・・『なんて・・エッチな・・。』
コンコン・・『綾乃ちゃん、ちょっとイイかい。』さっきのカメラマンだ。『撮影の件で・・悪いね。』『いぇ・・どうぞ。』
カメラマンとは今日の撮影の話から明日の打ち合わせに話がシフトしていた、その時ケータイがメールの着信を知らせる、あっ、綾乃からメールだ・・『ちょっとお茶入れ替えてきますね・・。』席を外してケータイを確認する・・えっ、こ、これは・・。
”今回のカメラマンには注意して・・襲われるかもよ~ん”
『あっ、いや・・やめて・・。』『綾乃ちゃん、あんな姿見せられて男が我慢出来ると思うかい??』
ベッドに引きずり込まれ合体を強要される。
『あぁ!?』最後のブラとパンティーをはぎ取られる『ダッ、ダメ!!』
目の前の揺れる僕の胸にムシャぶりついてくる男、『あぁぁ・・。』女の子にされて男にこんなことをされてる・・気持ちとは逆に男を受け入れる準備を身体が始めてしまっている、あそこが変な感じ・・。
『あぁああん、いゃぁ。』ついに男のあれが入ってくる・・・ああぁ・・身体がいうこときかない・・。
『ひゃぁぁ、気持ちいいぜ~綾乃ちゃんとやれるなんてぇ、最高だ!!』もの凄い勢いで腰を動かし続ける男・・・
あぁ意識が・・。
多分1時間程度だったと思う・・全裸で目を覚ました・・あそこには変な違和感がある。綾乃はこんなことがイヤで僕と・・・。
なんとか服を直してサブマネージャーの矢木の部屋へ向かう、一人でいたくない・・。
『矢木さん・・。』ドアが少し開いてる、居ないのかな??・・・ん?変な気配が・・。
『!!?』こっそりのぞくとベットに横たわった矢木が下半身何もつけず自慰行為に及んでいる、しかも矢木はさっきの綾乃のポラ写真を血走った目で見ながら・・・あそこを猛烈にこすっている。『ぁぁ・・綾乃ぉ・・やりてぇ・・・。』
今の自分はここまで性欲の対象になってしまう・・僕は綾乃の身体の中で、僕はどうしようもなくなっていた。
いろんなことが重なって泣きそうになりながら自分の部屋に走る。しかし突然、角で人にぶつかる!!
『あぁ、ごめんなさい。』『あら、綾乃。』
顔を上げると山口有香だ、『今着いたわ、大丈夫?・・ん?どうしたの??』彼女の顔を見たとたん涙が込み上げてきた・・・『・・有香さん。』思わず有香に抱きつく・・・
-続く-
あとがき
「強制アイドル」前編は2005年に書いたものです。後編を書いてる途中に放棄してしまったらしく8割程度完成させた文章と数点の描きかけイラストが見つかったのですがラストをどうしようとしたのかサッパリ思い出せません・・・かなりはっきりストーリーラインを考えていたことは覚えているのですが・・・。
それとは別に今数年ぶりに新作を描いてます。文章は完成し後はイラストをという状態・・・・文章は3日程度で書けちゃうんですがイラストはかなりかかってしまいます、これから大変そうです(-_-;)
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