『ねぇ、店長頼みますよ!?』『お客さま 、もう期限でございますのでお聞き入れ下さい。』

母の形見の指輪を質入れした時、間違いなく返せるはずだった・・・しかし約束の今日、工面できなかった。大事な指輪は質流れになってしまう・・大事な・・・。

『お客さま・・・一つ手段がございますが・・しかしお薦めはできません・・。』
『えっ!?聞かせて下さい!』

店長は奥から出してきた書類を僕に差し出す、それにはこう書いてある[入れ替わり承諾書]と・・・・。

質屋

『入れ替わり・・。』『はい、入れ替わりを希望している他のお客さまとです、期間は一週間・・。』・・形見の指輪のためとは言えいったい誰と・・。

『20歳の女性から希望がございます、いかがなさいますか?』女の子!?20歳の・・。 

・・・なってみたい・・僕の中でムクムクと好奇心が沸き上がってくる。一週間だ、しかもこんなおじさんが若い女の子として・・『・・やります。』

試着室のような狭いスペース・・・眩しい光がおさまり視界が戻った、3分前僕はここでアソコをモッコリさせていた・・・しかし横にある鏡、そこには可愛い全裸の女の子が写っている。

『あぁぁぁ・・。』両手を鏡について女の子になった自分を確認する・・・。か、可愛い・・こんな可愛いコに成れるなんて・・胸を触ると鏡の中の彼女も同じ動作をする、そして身体には触った感触が確かに伝わる、そこからウエストにかけて手をはわす・・すべすべしてる・・これが女の子の肌・・。

『お客さま、いかがですか?』外から店長の声『だ、大丈夫。』すっかり高くなった声で返事をする僕。急がなきゃ!

質屋1

”ジジジィ・・”

すっかり女の子の服に着替えた僕は初めて履くロングブーツのぴったりとした感触に酔いながら脇のファスナーを上げる。

『どうですか、女の子になった感じは?』
『これが女の子・・。』

今まで経験したことのない感触の服、ピッタリとしたブーツに包まれた脚を動かしてこれが自分であることを確認する。
とろけそうな脚線美だ・・。

『御説明しますがあくまでもこれは借入金を返していただく行為であることをお忘れなく、お客さまの身体は今のお客様の身体の持ち主の女性が使用致します。』
『そうか、そうだね・・。』
『もちろん男性になりきってです、ですからお客さまもこれから女性として他人に悟られぬよう生活なさって下さい。』

女性として・・その言葉にキュンとする、そしてさっき履いたばかりのパンティーのクロッチが濡れはじめてる。

『それと大事なことですが・・・自慰行為は絶対禁止です。』

えっ・・

『身体が絶頂を迎えてしまうと戻れなくなる可能性があります、いや戻れません。』
『そんな・・。』

僕は女の子になって女の子の快感が味わえない・・そんな・・僕はもう成ってしまってる・・女の子に・・
見下ろした僕の身体は店長のいった言葉を困難にさせるような余りにも魅力的な身体になってしまっていた。

”コツコツ・・”

ブーツの音が響く、女の子独特の音だ。
オナニーすると元に戻れなくなる、店長も女の子になってしまう前に言ってくれればいいのに・・ショーウインドに写る女の子になった自分はかなりのミニスカートだ、トップスのカットソ-ニには2つの膨らみが性欲をそそるラインを描いてる。
背中側を見ようと身体をひねるとスカートが揺れて太ももに裾が触れる・・・こんな感触味わえるなんて、やはりなってみてよかった・・。

周囲にはガラスに自分を写す普通の女の子に見えただろう・・・。

 ドアを開けると女の子独特の香りが漂う・・これが彼女、イヤ今は僕の部屋か。ブーツを脱ぐ時パンティーが丸見えになってしまう。女の子達はどんな感じで脱いでたっけ?
しかし可愛いんだな・・僕。部屋に着くまでのことを思い出していた・・。

 『ねぇ、彼女ぉ可愛いね!遊ばない?』え!?ナ、ナンパ?・・そうだ女の子として答えなきゃ・・
『い、いや、ちょっと急ぐんだぁ。』『じゃ、メルアド教えてよ。』『急ぐから、ゴメンね。』
慣れないブーツで走る、女の子って大変・・それだけ可愛いコに・・あぁ、ジュン・・また濡れちゃう。

なんだかすごい体験だ。部屋を見渡し増々そう思う・・・ピンク主体の女の子っぽい部屋、ベッドにはぬいぐるみなんかあって。
・・・ん?このベッドなんか小さい・・?横になってみる・・・すると小さくなんかない、そう、自分が小さくなってしまってるんだ・・あぁ女の子・・。

枕元に定期券が・・『渋谷優』彼女の名前だ・・彼女の・・僕の・・。『私は渋谷優です・・。』 声に出してみる、可愛い声。
男だったらアソコがもっこりして、そうスカートを盛り上げるはずだがジュワジュワした感覚が再度起りはじめてた・・。胸に触れる・・気持ちイイ・・うっとりィ・・・!?ま、まずい!

戻れなくなるのは絶対さけなければ・・気を紛らわすためテレビを付ける、・・・・・疲れてたのかそのまま寝てしまってた。

『あっああ・・・』シュワ~・・・便器に座り女の子のおしっこをする、中身は男の身体はその行為に陶酔しきっていた・・。
『あっああ!?』おしっこでアソコのまわりがァ・・。トイレットペーパーで拭く、普通の女の子ではあり得ない排尿という行為での性的興奮によりエッチなエキスも拭くことになる・・。
『・・これであと数日耐えられるのかな。』

夜中、部屋には僕の甘い吐息が響いてた・・

『はぁ・・はぁ・・。』

引き出しの奥に見つけてしまったいやらしい下着を誘惑に負けて身に付けてしまった・・ピンクの薄暗い照明の中ベッドで悩ましく身をよじりながら性欲に耐える僕・・そのいやらしい下着の股間は大きな染みを作ってしまっている・・

『早く朝になって・・。』

トイレとお風呂、そして着替え以外パンティーには触れない・・つまり股間には・・。イってしまわないための防衛手段だ。

スカートの裾を持ち上げパンティーを見る、恨めしそうに・・。
この数日で僕は飢えた女豹のようになっていた、僕『渋谷優』の性欲は凄まじくそれに翻弄されてた。

欲求不満だった・・でも今日までだ。今日の夜、元の身体に・・。

女の子としての快感、ほんとにどんな感じなんだろう、僕はこの一週間を振り返っていた。夜、性欲に耐え、昼は男達のいやらしい視線に耐える・・
女の子と入れ替わる時のときめきはだいぶ影をひそめてきてた・・『こんなことになるなんて・・思ってもみなかったわ・・。』
逆に女の子の言葉使いはかなり身に付いてしまった。

『渋谷さん、宅急便です~。』『は、は~い。』大きな段ボールだ。
『ごくろうさま。』彼女の荷物かな・・・?!送り主はあの質屋だ、そして備考欄にこう書いてある”お開け下さい”と。

”一週間おつかれさまでした、私どもからささやかなプレゼントでございます”
気を使ってくれたみたいだ、ありがたい・・さっそく中を確認する・・。

『なに、これ・・。』

『あっあん・・だめぇ・・パンティー脱いじゃぁ。』僕は止められなくなってた・・・

箱の中身は制服、体操着、レースクイーンのコスチューム・・そして刺激的なランジェリー達『何でこんな物送ってくるのぉ・・。』

誘惑に耐えられず次々着替える・・・最後に身に付けた女子高生の制服の中で悶える僕はストッパーが外れてしまったかのようにベッドに横になりスカートのファスナーを下ろしソックスを脱ぎ最後にはついにパンティーに・・。

『だめぇ・・このままじゃ・・。』初めてだ、ベッドで全裸になってるこの状況、横の鏡にそれが写ってる・・・。
『だめ、これ以上身体に触っちゃ・・・』僕は細い腕を身体から離す・・もうやめなくちゃ・・。
『でも最後に少しだけ・・は、はぁん!?』入れてしまった・・あそこに指が初めて入る、初めて・・。

『あっああぁ~だめ!もどれなくなっちゃ・・あぁ!?』

質屋2

『店長、彼やっぱり耐えられなかったわね、フフ・・。』
『あぁ、しかし最後の日まで持つなんて予想外だった・・。』 店長と話してるのは僕だ・・渋谷優の入った僕。

『うまくいった、ホントに男に成れるなんて夢みたい。』 2人はにやりと微笑み合う・・・・。

『や、やめてください・・。』
朝の満員電車、痴漢にあう可愛い女の子・・渋谷優だった・・戻れなくなった僕だ。

このルックスのせいで毎日男達のえじきに・・。いやらしい手を押し戻そうとしても男の力にはかなうはずもない

『あぁぁ・・お願い、やめて・・。』

END・・・


あとがき

「質屋」は2004年11月の作品です、かなり昔の作品ですね。
この作品以前は一枚のイラストに数行の文章~というスタイルでしたがこれ以後、長文に数枚のイラストというボリュームの作品形態になっていきました。
サイトの更新がしにくくなった元凶のような作品です~(笑)

今見ると文章も唐突でイラストも荒い・・・当時は割と満足してたんですが・・・。
でも割と高評価を頂いて嬉しかったのを覚えています。

こういうのをまた書いてみたいな~と今回読み返して思いましたね。

ではまた。

ひざまずけ!!この身体の前に。
ひざまずけ!!この身体の前に。
私は篠崎玲子、都内の一部上場企業に務める26歳、馬鹿な男たちはこの豊かな肉体にムシャブリついてくる・・・ホントに馬鹿だわ。
でもそんな私がまさか・・・まさかこんな目に会うなんて・・・・・。