どれくらい時間が経ったろう。
ガラス戸がゆっくりと空いた。
「亜衣子帰ったわよ、入りなさい。」
僕はヨロヨロと部屋に入る・・・・
「あらあら、ずいぶんエッチな格好してるのねぇ。」
「仕方ないだろ。それよりこんなことして済むと思ってるのか!!」
「そんなこと?なにかしら、あなたがレースクイーンの格好して悦に入ってたこと?」
「話を逸らすなよ。」
「あら、じゃあなんで”うさ耳”や”しっぽ”も付けて完全にレースクイーンの身なりをしてるのよ。」
茜は僕のうさ耳を触りながら言葉を続けた・・・・
「少しでも寒さから身を守るために着るのは、まぁ分かるわ・・・でもこんなもの付ける必要ないわよねぇ。」
「それは・・・。」
「見てたのよ。あなた鏡を取り出してウットリしてたじゃない?しかもいろんなポーズ取って・・・あそこさらにグチュグチュになってたんでしょ?」
「・・・。」
僕は更に弱みを握られ顔から火が出そうになった・・・
「ホント、なにやっているのかしら、レースクイーンの格好して・・・はぁ・・・。」
「!?」
なにかおかしい・・茜どうしたんだ。
目を落とすと茜の股間が大きく膨らんでいた。
こいつ・・何、興奮しているんだ。
「はぁ、何で私、興奮してるのかしら・・・・まさか」
茜が物凄い勢いでクロゼットの扉を開ける!
その振動で上の棚にあったダンボールが落ちてきた。
亜衣子に隠しておいたレースクイーン系のDVDが散乱する!!
「フフフ・・・やっぱりあなたそういう趣味だったの。」
まさか・・・僕がレースクイーンフェチだったからこいつも・・・。
「はぁぁん、我慢できない!!」
僕はベッドに押し倒される!
「かわいいわぁ、しかもハイレグなんて最高!」
僕が毎夜、頭の中で想像してハァハァしている内容そのままに襲いかかってくる感じだ。
茜は僕の性癖まで身に付けていた・・・完全に 。
「素敵ぃ・・・」
ナイロンのなめらかな肌触りを全身で味わい、よだれを垂らす茜・・。
胸や股間に顔を埋めなら服を脱ぎ、ついにはパンツまで・・そして勃起したアレが顔を出す!
それでいて僕のコスチュームは脱がさず、レースクイーンまま辱めてくる。
「い、いやだ、やめろ・・。」
「はぁ、何でこんなに興奮するの?なんか男が女を襲う理由が分かったわ・・・神様は女をなんてエッチで気持ちのいい身体に作ったのかしら!」
「やめろ!このレズビアン!!」
「だからなによ!私は男の体を手に入れた・・・ 代わりにあなたがレズビアンなのよ、分かる?」
「はぁう!?」
コスチュームの上から股間のスジを舐めて集中的に攻めてくる、これも僕が好きなプレイ・・あぁっ!
「はぁ、はぁ、戻りたい?」
「あ、当たり前だろ!戻せよ、あぁん! 早く!!」
「じゃあ、言うこと聞くわね・・・。」
悪魔のような笑み・・・でも僕は従うしかなかった・・・・・・
「あぁん、なにをするつもりなの!?」
ベッドの上で怯えたレースクイーンを演じる。
「フフフ・・・茜ちゃん、僕はこの機会をずっと待っていたんだよ!」
「いやです、こんなこと。エッチなことはしないって約束したじゃないの!」
僕は女言葉でエッチなプレイに身を投じた・・・・言葉遣いまでも女の子になってプレイに応じる。
男に戻るために首を縦に振るしかなかった。
「ああっ、あっ、いやん、こんなこと。そこはダメよ!」僕は演じ続けた。
股間にはみるみるシミが広がる、僕自身が何かに飲み込まれていく感じだ。
「くはぁ!たまらない!!ココまで来て茜ちゃんそれはないよ。今日は最後まで!!」
「あぁ、そんなことされたら、ああん!」
胸が揉みしだかれレオタードからオッパイがプルンと飛び出す。
次の瞬間、乳首がチュパチュパと口に含まれ転がされる。
・・・・き、気持ちいい。
自分の口から発せられる女言葉は僕を陶酔の世界に引きずり込んでいく・・・
そしていよいよレオタードの股の部分が横にずらされた。
極限まで勃起したアレが近づいてくる!
「ダメ!それだけはダメよ!あ、赤ちゃんできちゃう!!」
僕は自分がオナニーする時、想像する内容そのままに喋っていく。
「あああ!茜ちゃん!!我慢できない、入れるよぉ!!」
一番そそられるセリフを喋ってるんだもの・・・茜は動物のように僕に突き進んでくる。
パンストが突き破れ・・・僕たちは一つになっていく。
「やん、すごぉい・・・ダメって言ったのに・・あぁっ!」
おぉっ!気持ちいい・・・レースクイーンとして犯されてる、僕が、僕がぁ!!
「ぐはぁ!!茜ちゃん、もう出るぅ!!」
こいつ今日何回セックスしたんだ・・・でもそれを一切感じさせない。
己の性癖を突いたセックスに先走り液がほとばしっている。
それに答えるように僕のマンコが収縮し射精を促していく。
嫌なのに、嫌なはずなのに・・・
僕は絶頂に向かって更に悩ましい声を上げる。
「もっもう!今日はホントにダメなの!お願い抜いて!!」
「茜ちゃん!イク!!もうイクよぉ!!!」
「あぁダメって!!!はぁん!!」
ドピュドピュ!!
茜が精液を僕の中に飛び散らせる!!
降りかかる精液!女体の本能だろうか、僕はとっさに子宮口をチンコにかぶせ受精を促す。
「あぁん、茜・・赤ちゃんでき・・・。」
あまりの快感と倒錯感に気が遠くなっていく・・・。
「茜、新しいスポンサーから仕事のオファーが来ているわ、ちょっと打ち合わせイイかしら。」
「えっ、ええ、ありがとうございます。」
「少し疲れてるみたい、大丈夫?」
「えぇ、大丈夫です。」
新たなキャンペーンの内容と大まかなスケジュール等確認をしていきます。
ここ数ヶ月、私はレースクイーン以外の仕事も頂けるようになっていました。
・・・ありがたいと思ってます。
「でも、この仕事まだ本決まりじゃないの・・・・これ。」
マネージャーからホテルの住所と時間が書かれたメモが渡されます・・・・
「じゃ、お願いね。」
「・・・・。」
数日後、私はメモのホテルに向かって歩いていました。
ちょっと暑いけど大丈夫。
その時、スッと私の横に車が止まりました。
「よぉ、茜!久しぶり!」
「あ、あなた!!」
「どこまで行くんだ?よかったら乗ってくか。」
車内は冷房が効いていて快適でした。
「あれからどこに引っ越したのよ!わたし随分探したんだけど!」
「ハハハ、しかしすっかり女言葉が板についてるじゃないか。」
「し、仕方ないでしょ?・・・一年も経つんだから」
元に戻るという約束だったんです。
だから私はあの部屋での最後のセックスに応じた。
・・・でも入れ替わりは行われなかったんです。
私は茜の身体のまま、一年以上レースクイーンとして生活せざる終えませんでした。
でないと入れ替わりは本当行われなくなると思って・・・必死でした。
でもすっかり女言葉が身に付いてしまった・・・
「しかし本当に頑張ってるんだな~ときどき雑誌なんかで見かけるものな。」
私の方を見てニヤニヤして・・・たしかに今日の私はかなり露出度が高い格好をしていました。
白のミニのワンピそしてシルパーのミュール、男性の喜ぶ服装です・・・入れ替わったときより更にサイズアップした胸も谷間をクッキリと描いています。
「さすがレースクイーン、たまらないなぁ~」
「なに言ってるの!早く元に・・・キャッ!!」
私のワンピに手を突っ込んで・・・なにやってるの!?
「止めなさい!それに運転中でしょ・・・それより亜衣子は、亜衣子は元気なの?逢いたいわ・・。」
「フフフ・・実は来月結婚するんだ。」
「なんですって!?」
「いいだろ?元に戻ればお前と結婚したことになるんだ。願ったり叶ったりだろ?」
「それはいつよ!いつなのよ!!」
入れ替わった時、大手企業に内定がもらえていたんです、亜衣子との結婚ももちろん意識して・・・。
「コンチネンタルホテル?まさかお前スポンサーのお偉いさんとアレか?」
「ねぇ、ホントに返して。入れ替わってよ・・・私、ちゃんと仕事頑張ってるのよ。いつもとに戻っても大丈夫なように・・・・。」
「スポンサーのヒヒジジイに犯されて仕事をもらう生活にかよ?お前、あれから男としかセックスしてないんだろ、女のコとエッチしたいんじゃないのか?」
「私は男よ・・女のコとしたいって・・普通でしょ。」
「フフフ、今は女だろ、それをレズっていうんだぜ、見えてきた あのホテルだな。手前で見えないように下ろすよ、スポンサーに見られちゃまずいだろ?」
「ねぇ、聞いてるの!!元に!ねぇ!!」
私は意気消沈してホテルのエレベーターに乗り込みました。
茜はまた連絡するという言葉を繰り返すばかり、亜衣子との新居もどこなのか聞き出すことも出来ませんでした。
「はぁ・・・いつまで、こんなこと。」
エレベーターに設置されている鏡に写った自分をため息をつきながら見つめます。
一年経ってブラのサイズも大きくなりフェロモンが匂い立つよう・・・オシリのラインも艶かしく男を狂わす身体に成長を続けています。
「し、失礼します。水谷茜です。今日はよろしくお願いします。」
「時間ぴったりだね。よく来た、なにか飲むかい?ひひひ・・」
バスローブ姿の太った50代の男が立っていました、すでに股間が大きくなっています。
外に止められた車では賢一がホテルを見上げ笑みを浮かべています。
私のすべてを奪い、自分の身体を押し付けて・・・
「あぁぁ、ダメェ。お願いです、避妊してください。約束が違います!!」
「ここまで来て野暮なこと言うもんじゃないよ~いよいよだぁ!!」
「おぉん!!あぁっ、生で・・・ダメ、赤ちゃんできちゃう!!!ダメです!!くはぁ・・・」
・・・元に、元に戻して。
強制的に与えられた女という性・・・私は男に戻る日を夢見てそれに振り回され続けます。
賢一はエンジンを掛け、なにごともなく走り去っていきます。
その後、彼と会うことはありませんでした・・・
私は今も茜のまま・・・彼を待ち続けているのです。
・・・終わり
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