「お・・俺、ちょっとお手洗い。」忠が席を外す。
彼との会話とセクハラ的なスキンシップから少し開放される。
しかしまた、ピアスから世里香の声だ。
(あのオス、トイレに行って何すると思う?)
・・・・。
確かに忠から開放されても複雑だ・・・彼は悶々とした表情をして席を立った。
トイレの中で俺はオナペットとして彼の辱めを受ける・・・。
(トイレの中であなたを思ってドピュドピュしてくるのよ・・・女の子って最高でしょ??)
俺は俯いたまま彼女の言葉に耐えるしかなかった・・・そして自分の股間は愛液を更に溢れさせていく。
(大丈夫?ナプキン替えてあげましょうか??フフフ・・)
止めてくれ!!あぁ・・・また、・・・ナプキンが。
俺はたまらない表情で世里香を見つめた。
「ちょっと失礼するわね。まゆちゃんも行きましょう。」
「えっ?・・えぇ。」
俺はふわふわした状態で彼女の後を追った。
「さぁこっちよ・・・ちゃんとなさい。」
「えっ、女子トイレ!?」
女子トイレなんかに入るのは初めてだった。
しかも女の子に手を引かれては入るのも異様な感覚だ。
「どう見てもあなたは女の子でしょ?」
個室がいくつかあるだけの空間・・・男からすると違和感しかない。
昨日までの俺だったら経験しなくてもいい空間。
個室のひとつに世里香と共に入る。
彼女は出し抜けに俺のスカートの中に手を差し入れ、パンティを下ろした。
「あぁっ・・。」
「やっぱりぃ・・フフフ。」
ひざ上まで引き下ろされたパンティ・・そしてクロッチ部分に装着されたナプキンからは股間に向かって糸が引いている。
「なによこれ?」
「・・・。」
女子として性的興奮した証拠がむき出しになる。
「いやらしい、あのオスに発情されてあなたもハァハァしてたわけね。」
そう言いながらナプキンを取り外す世里香。
「あれだけ禁欲していたんですもの・・・オナニーしたいんでしょ?」
「・・・そんなわけないでしょ。」
「女ってね、オスに発情されて興奮するようにできているのよ。今のあなたのようにね。」
「・・・・。」
「オスたちに勃起されて股間を濡らすなんて・・・この身体にして良かったわぁ、感度良好で。」
「ほ、ほんとに元に戻してくれるのよね・・・。」
「はぁ、ナプキン、タプタプじゃない。素敵・・・。」
「や、止めて・・・。」
俺にそれを見せつける世里香、そしてゆっくり新たなナプキンを装着する。
「さあ、いいわ。どうしたの?行きましょう。」個室を出ようと世里香が俺を促す。
「先に行って・・・」
「えっ?」
「私ちょっと・・・・オシッコ・・・。」
「そう・・・。」
世里香は開きかけた扉を再び閉めた。
「私まだ視てなかったわよね、あなたの女の子として座っておしっこしているトコロ・・。」
「何言ってるの!?先に戻ってて。」
俺の肩に手を置き、静かに便座に座らせる世里香・・・女子の前で座っておしっこするところなんて見せたくない!
「お願い、1人でさせて。わたし、男・・なんだから。」
「だから面白いのよ、オスが立って用を足せないなんて屈辱よねぇ・・・さぁおしっこしましょうね。」
導かれるように少し腰を上げる・・・その瞬間を逃すまいと 世里香は俺のパンティを引き下げる。
膝にはパンティが再び広がる・・・そこの真新しいナプキンが女の子の感覚をさらに突きつけてくる。
肩に手を置いて笑いながら俺を見つめる世里香。
「あっあぁ・・・。」
その状況でシチュエーションで静かに俺のオシッコの音が響き始めた・・・
「フフフッ、なに顔を真赤にしているの??最高ね、女性を道具にしていたオスが座っておしっこしてる・・・無様だわ。」しゃがみ込んで俺の様子を楽しんでいる。
「ハァハァ・・と、止まらない。」
夜の街をミニスカとパンティストッキングという服装で歩き回ったのだ。
容赦なく女の子の身体はおしっこを放出し続ける。
「うぅん・・いいわぁ。本当に。」
しゃがみ込んだ世里香、彼女のスカートのデルタ地帯からパンティが見えた・・・・彼女のクロッチは濡れて、大きなシミを作っている。
・・・こいつ。
しかしシャーという音の中で俺もウットリと女の子の感覚に酔っていく。
俺と世里香は女子トイレを出た。
女子トイレの異様な空気から開放されホッとしていた・・・俺も、そして世里香もほんのり上気して酔ったような感覚だ。
その時ちょうど男子トイレから忠が出てくる。
「あっ、二人でお手洗い??」
「えっ、ええ・・・。」
忠は明らかにスッキリとした表情になっている・・・。
「俺 ちょっと外行ってタバコ吸ってくる。」
「うん。」
俺と世里香は何事もなかったように可愛い女の子らしく送り出した。
「あのオス、スッキリしてたわねぇ。精子のニオイ、プンプンしていたわ 。」
「そ、そうね・・・。」
「オスは分かってないでしょうけど、アレって臭うのよね・・・。」
「!?」
確かにかなり臭っていた。
でも今までアレのニオイなんかほとんど感じたことなかった・・・女の子になると、こんなに分かるんだ。
「何をオカズにハァハァしていたと思う?」そんな俺に、世里香は追い打ちをかける。
「あなたに挿入してズコズコして・・・あのオスの頭の中であなたは裸に剥かれて辱めを受けていたのよ。」
「分かったから・・・。」
俺は自分の身体を見下ろしやるせない気持ちになっていた。
「追いかけなさいよ。」
「!?」
「あのオスを。」
「もう・・・止めて・・。」
悪魔のような笑みを浮かべて世里香が顔を近づけてくる。
「なんですって?」
「これから私は・・彼らに襲われセックスされる、私がやってきたように。それは分かってる、それは我慢するから・・もういたぶるのは止めて。」
「嫌。」
「・・・・。」
「あなたは合コンと称して女子を集めて強姦してきた。だから自分も男に強姦されて、それで差し引きゼロにしろっていうことかしら?」
・・・・。
「もう嫌なの?」
恐る恐るうなずいた。
「分かった、元に戻してあげる。」
「ほ、本当!!」
例のコントローラーを出し突然操作する世里香。
「えっ、今ここで!?」
「そうよ。戻りたいんでしょう?」
突如、俺の身体は変化し始めた。しかし今ここで元に戻るのはまずい!
「ちょっと、待って。今はダメだよ!」
みるみる身長が伸び、身体全体がガッシリしていく。
豊かな胸が平らになり美しいラインを描いていた脚もゴツゴツした毛深いものに変わっていく。
「あぁぁ。」
そして元に戻ったことを象徴するかのようにスカートの前に膨らみができていた。
服もパツパツになっている・・
「さぁ、いいでしょ?念願の元の黒田達也くんの身体よ。」
「今はまずい!!家に戻って元に戻して!これじゃ・・・。」
傍にあった姿見には無残な状況が写っている。
トイレ前の廊下で俺はただの女装した変態だった。
「ねぇ、人が来ちゃうよ!!頼む!!」
「フフフ・・・こんなトコみんなに見られたらどうなるでしょうね~。この壁一枚向こうにいる合コンメンバーに。」 合コンメンバーが談笑している声が聞こえる・・・。
「今は一旦まゆに戻してよ!お願い!」
「念願の身体に戻れたのに??・・・・じゃぁ”女の子のままでいたい”って言いなさいよ」
「・・・。」
「あらっ?合コンメンバーの1人がトイレに立ったみたい、こっちに来るわ・・・どうする?」
本当にまずい!!!
「女の子のままでいたい。世里香、また女の子の身体に・・・お願い!!」
「あら、世里香ちゃんとまゆちゃん。二人で相談事?」
合コンメンバーの女の子が現れた。
「フフフ、そうよ。まゆが忠くんがカッコイイっていうから相談に乗っていたの。」
「そ、そうなのよ・・・。」
間一髪、俺はまゆの姿に戻っていた。
「そう。まゆちゃんなら色っぽくて可愛いからお持ち帰りされちゃえば?フフフ。」
女の子はにこやかに俺達の横を通り、女子トイレに消えていった。
「はぁ・・・。」
ドキドキが収まらない。
ピンチを脱したからなのか、もう一度まゆに戻された倒錯感からなのか・・・それを見透かすように世里香が見ていた。
つづく・・・
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