僕は改札を出た時もまだウットリしていた。
女子高生に変身すると、こんなに男たちがむしゃぶりついて来るんだ・・・。
火照った身体で少しフラつきながら、自分のマンションに向かっていた。

女の子になってからもう2ヶ月が経とうとしている・・・僕は聡子さんや周囲の人に隠れて行う、秘密の行為に狂おしいほどの倒錯感を感じていた。

「・・・・どうしよう。なんか止められないよ。」

「どうしようですって?」
「!?」

暗闇からスッと背後に人影が現れた!?誰だ!?
僕はいきなり口に”猿ぐつわ”をされ軽々と連れ去られた・・・丸太のように太い腕に抱えられて。

柔道部で180cmあった僕が何も出来ず・・小柄で華奢な女の子の抵抗など、なんの意味もなかった。

自宅近くの中田記念公園は都内でも有数の大きな公園だ。
ここを突っ切ると駅までかなりの近道になる。

しかしほとんど森林で占めらているこの公園・・・
照明が完備されているとはいえ、女の子になってから夜間に足を踏み入れたことはなかった。

僕が連れて来られたのは、この公園の照明の光がかすかに届く程度の場所だった・・・

「ねぇ、私の顔、見なさいよ!!」
・・・・!?

静かに”猿ぐつわ”を外され相手の顔を凝視する。

「・・・お、大山。」

「そうよ、私。あなたに騙されて、こんな筋骨隆々の男に戻された大山よ。」

「・・・・・あ、あの時は申し訳なかった、本当にごめんなさい。」
「申し訳なかったですって??今の私はね、以前より体毛も濃くなって男性化が進んでるの!!女性になりたかったのに!!・・・本当に、本当になりたかったのよ!!」

悲しみと嘆きを、投げつけるように僕にぶつけてくる。
大山は女性時に身につけた女言葉のまま怒鳴りつけてくる、激しく。

端から見たら男性に強姦されそうな、か弱い女子高生に見えるだろう。

「それなのに・・それなのになによ、あなたは!!自分だけお金も払わずこんな可愛い女の子になって!!」
「大山・・でも僕は望んで女体化したわけじゃないんだ。お前たちの施術中にドアを開けたためにこんなことに・・・。」

「望んでいないですって??それなら私もこんな手荒なことしないわよ・・・私、この2ヶ月間あなたの様子を見てたわ!」
「・・・!?」

見ていた・・僕を。

「何よ、その格好。こっそり女子高生になって悦に入って・・挙句の果てに自分から痴漢の中に飛び込んでいってさ!!」
「・・・・・。」何も言い返せなかった。

「わたしもその痴漢の中にいたのよ・・・あなた楽しんでたでしょ??か弱くて可愛いい自分を。本当に女の子を満喫してた。」
「そ、それは・・・・」

確かに・・確かに僕は襲われる側になった自分にウットリしてた・・・女の子の感覚に満たされながら、股間を濡らしてた。

「許せない・・私は性転換に全てを掛けていたの、あなたに斡旋してもらったそれに!!それなのにこの汚い身体、それに今はお金を使い果たして破産寸前!!」
大山がジリジリとにじり寄ってくる。

圧倒的な体格差に思わず後ずさりする・・・156cmの女の子の僕と185cmの巨漢の大山。
襲われたらひとたまりもないだろう。

「お前、なにをしている!?」突然懐中電灯で照らされる。
警察官だ・・・助かった。

「お嬢さん。大丈夫?怪我はないかい??」
「えぇ・・大丈夫。」
僕を見つめる警察官、明らかに女の子として気遣ってくれているのが分かる。

「おい、お前ちょっと署まで来い!!こんな状態で言い訳できないぞ!」
大山を問い詰める警察官。

そんな中、大山は静かにつぶやいた・・・・

「おまわりさん、違うんですよ。僕達恋人同士なんです。」

「はぁ??嘘をつけ!ねぇお嬢さん、今この男に乱暴されかかってたよね??」
「えぇ・・・」

僕に心配そうに問いかける警察官の後ろで、静かに大山が僕を見つめていた、静かに・・・。

「・・・い、いえ・・・違うんです・・・。」
「えっ!?」
「・・・・・・私達、付き合ってるんです。」
「えぇ??本当?! この男に脅されてるんじゃ・・」

「・・・・いえ。私の彼です・・・大山さんっていうの・・・調べてみれば分かります・・・・・。」
「そ・・そうなの???」

相変わらず警察官の後ろでは、大山が狂気の笑みを浮かべている。

「あぁっ・・・ダメ!!」
「何がダメよ!!さっきの警察官の件は感謝なんかしないからね!」
「・・・・・。」

「可愛く美しいあなたを・・・許せない。」

大山の丸太のような腕は、猛烈な握力で僕の制服を引き裂いていく、いとも簡単に。
「あぁっ、制服が!?」

僕のブラとパンティがみるみるむき出しになっていく!
「なに、こんなかわいい下着つけて!! きっとこれを着けて鏡の前でウットリしてるんでしょ!!」
確かに数日前、ランジェリーショップの試着室で鼻息を荒くして身に着けてた・・・その後、他の下着も取っ替え引っ替えしてウットリしてたっけ・・・。

「フフッ楽しんでるわね!!」
「遅かったじゃない。」

その時、不意に暗闇から吉田が現れた!

「黒川、久しぶりねぇ・・・近くで見ても可愛いわね、本当に・・・・。」
「吉田・・・。」二人は申し合わせて僕を襲うつもりだったんだ。

吉田は大山同様、完全に男性に戻っている・・・というか以前より更に男性化してる感じだ。
以前にはなかった濃いヒゲにTシャツの胸元からは胸毛が確認できる・・・これも失敗した性転換の副作用なのか?!

あっという間に下着も引きちぎられてしまう!
「あぁん、止めて!!」
僕はゴリラのような二人に圧倒される。

胸、股間を好きにされ、僕は二人のオモチャと化していた。
圧倒的な恐怖・・・しかし僕の奥底で女の子として襲われる倒錯感、それが確かにあった。

二人が目で合図しあう。
出し抜けに大山がパンツを下ろす!露出した下半身に僕は驚きを隠せなかった。

なにこれ・・・

尋常じゃない・・・なんて大きさだ。
僕は全身がゾワッとした感じに包まれた・・・こ、怖い!!

「止めて!!お願いだ!!」僕の両足は開いていく、彼らの力で軽々と。

「あなたも男でしょ!これくらいのこと我慢しなくちゃねぇ。」
「許してくれ。まだ経験がないんだ・・・初めてなんだよ、ぐぁぁ!!」

僕の言うことを完全無視して勢い良くねじ込んできた!!痛い!!
「あぁぁん!!止め!?」吉田が例の”猿ぐつわ”をねじ込んできた!?

その後、僕は彼らの悔しさと憎しみを何度も何度も受け止めた・・・本当に何度も何度も。

出し入れされる巨根、痛くて苦しくて”猿ぐつわ”がなければ公園中に聞こえるような大声を出していたと思う。
しかし、いつの間に僕は辱められることに快感を覚え腰を振っていた・・・自ら。
“猿ぐつわ”も外され僕は甘い声を上げ続けていた。

大山と吉田は僕を辱めるために襲いかかってきた・・・でも、僕は襲われる、自分に酔いしれ喘ぎ続けていた。

いつの間にか周囲が白んできていた・・
大山と吉田は僕の知らぬ間にいなくなっていた。

ただぼんやりと覚えているのは、ボロボロに犯された僕を、彼らが本当に羨ましそうに見ていたことだ。
襲いかかる二人はやはり襲われる側になりたかったのだろう・・・。

僕は日の出前の公園を、全裸でヨロツキながら歩いていた。

「大丈夫かい!!!」

早朝のジョギングしていた中年男性が驚いて介抱してくた・・・そして予備のウェアを僕に羽織らせてくれた。
 
「なにがあったの?ケガはない??」
優しく語りかけてくれる中年男性・・・でも・・やっぱり股間が力強く勃起していた。

「あぁん、怖かった・・助けてください・・・。」
甘く蕩けるような声で語りかけた・・・そして再び”女の子感”にウットリし始めていた。
更に瞳をウルウルさせて、か弱い女の子を演じる。

僕の殺人的な可愛さと何も身に着けていない身体・・・男は勃起しつつゴクリとつばを飲んだ。
「助けてくれてありがとうございます・・・私、黒川愛莉っていいます。」

僕は静かに脚を広げ、受け入れの準備をしていくのだった・・・

「おはよう・・・愛莉ちゃん。すごい格好ね・・。」
聡子さんが驚くのも無理はない。

下着が見えてしまいそうな超ミニと、胸の谷間が完全に露出したブラウス・・もちろんスケスケだ。
僕自身もエッチな自分に陶酔している。

帰りの電車でも周囲の男性たちがむしゃぶりついて来る・・・

そしてあの公園に足を踏み入れるんだ。

音もなく大山と吉田が現れた。
「ちゃんとあの洋服、着てきたわね。よく似あってるじゃない?」
「本当・・悔しいくらいにね。」

「こ、こんな服送ってきて・・もう止めてよ・・。」
「その割に律儀に着てきて、この公園にやって来る。」

「・・・・。」

僕は静かに暗闇に連れ込まれていく・・・そして女の子として喘ぎ、狂っていくんだ。

終わり。

あとがき

女体化後の後編/最終回です。
今回試行錯誤したわりにイラストのデキが良くなかったです・・・ちょっと残念。
でもこういうトライ&エラー も大事ということで次回頑張ります~

前・中・後編に渡ってお送りした”女体化後”も今回でおしまい。
もう少し短くしたかったんですけどね、これくらいが限界でした。

最近とにかく”短くまとめたい”と思ってるんですよね。

当ブログに”超電磁ロボット・デルセスV”という作品があります。
9回に分けて掲載しているんですが正直読むのシンドイかな~と思うんです。
自分だったら9回もある作品より、短くてスッと読める作品の方が嬉しいかなって。

そういうわけで最近はなるべく読み切りっぽい作品を描きたいなと考えてるんです。

ではまた。

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