見慣れた研究室のガラスブース、でも今回はいつもと違っていた。 ブース内の被験者は僕の友人の二人だったのだ。 彼らが横たわるベッド、その周囲には無数の照明が並んでいる。 不意にベットに固定された大山がこちらに手を振りながら何かを話しかけている。 「聡美さん、まだ平気だよね。」僕はブースのドアに手を掛ける。 安西聡子さん、30代前半の美人・・・でも見た目は完全に20代の若い研究主任だ。 二人の股間がテントを張っている。性転換に興奮してこういう状態になるのはよくあることだ。 「すいません、聡子さん。しょうがないな~あいつら。」 今から彼らは性転換して女の子になる・・・願望を果たすのだ。 ブース内が光輝き、女の子になるための光が二人に降り注ぐ。 性転換のための・・・・。 友人が女の子になってしまうことになんだか複雑な思いだった。 「おおぉ!!おっぱいプルプルだぁ~たまんね~。」 覚悟していたとはいえ、目の前の光景を正視出来なかった。 存分に身体を堪能し次の段階、レズ行為に移行していく・・・・。 「黒川、これもお前のおかげだよ。たまんねえな~」 黒川健一、僕の名前。22歳だ。 歓喜して女性同士の交わりを続ける二人・・・みるみる汗にまみれていく。 学生時代の同級生の二人がそんな願望を持っていたなんて思いもしなかった・・ しかし二人は僕の噂を聞きつけたらしく、嬉々として連絡してきた。 僕は性転換のブローカーをしている、もちろん表立って言える仕事じゃない・・・ 今までの被験者は計3人・・・見事に異性の身体を手に入れている。 莫大な金額を払って、今の二人は眩しいほどの女体をまとっていた。 その後も約一ヶ月間隔で大山と吉田とは会っていた。 その度に二人は、僕を圧倒するようなフェロモンむんむんの格好で現れた。 もちろん性転換の状態のチェックが本来の目的だ。 大山からはセックスに誘われたこともある・・・・股間は激しく反応していたがもちろん断った。 エッチな格好に激しいセックス、女の子を存分に味わっていく二人・・・それは至高の体験だったはずだ。 それから数カ月後のある日、吉田が最近胸が小さくなったと女の子らしい愚痴を言い始めた。 女性でも普通にあることだし気にせずにいた・・・しかし異変はもっと意外なところに発生していた。 ボクの身体にだった・・・・・・・・・ ここ数週間で胸が徐々に膨らみ始めていたのだ。 肌もきめ細かくなりひげも薄くなってきている・・・・定期的に頭痛もするし明らかにおかしい。 そして8月のある日、一気に確信に変わった。 悲鳴のような電話が入ったのだ、大山と吉田から。 僕と大山と吉田の3人は研究所に駆け込んだ。 「こんなケース初めてだわ・・・女体化が後退するなんて。」 全裸になった二人はもうどう見ても女性には見えない・・・大山の方は股間に膨らみが確認できるまでになっている。 二人の声も、もう男性の声にしか聞こえない・・・わめているオカマみたいだ。 「それに黒川!なによ、お前の身体!!なんであなたが女の子になってるわけ!?」 「そうよ!莫大なお金を払った私達が女の子になれずに、何もしていないあなたがどうして!?」 元柔道部の大山の力で僕のシャツはあっけなく破られる・・・膨らみかけの胸がプルンと音をたてるように現れた。 「・・・こんなに!?」 二人は恨めしそうな顔でそれを凝視していた・・・。 さんざんワメき散らした二人も落ち着きを取り戻していた。 しかしなぜ女体化が後退したの原因が分からない・・・聡子さんは頭を抱えている。 ただ契約書には、術後三ヶ月以上経過した今回のケースは返金の対象にならない。 「黒川はなんで女体化したの!?施術してないのに。返金がきかないのは分かったけど、その理由だけは知りたいわ!」 二人は、これから行われる僕の検査に居座り続けるつもりだ。 さっきまで二人が横たわっていた診察用ベッドに今度は僕が横になる、全裸で。 よく見ると顔もかなり女性化が進み、身体との違和感もなくなってきている。 「まるで十代の女の子みたいね!!なんで黒川がこんな身体に!!」 その後、僕はさらし者になりながら検査に耐えるしかなかった。 外が暗くなり始めた頃出た検査結果は、満足のいくものではなかった。 「健一君が女体化した原因は例のアレね・・・。」 「二人が光を浴びる直前に健一くんをブースに呼んだでしょ??アレよ。あの時、性転換用の光の準備光のようなものがブース内には満ちていた。」 呆然とする僕、そして二人は悔しそうに苦虫を噛み潰したような顔をしていた。 あの時ドアを開けなければこんなことには・・・。 もう深夜になろうとしていた。 「健一君、頭痛がするって言ってたわよね?ちょっと気になるわ・・。」 僕は今度を性転換に使われる例のブースに連れて来られた。 「逆よ、健一君。あなたの女体への適応度は尋常じゃないわ、ちゃんと女の子にならないと身体が心配なの!」 細かく文字とデータが書かれた検査結果を見つつ聡子さんは静かに続けた。 数分後、僕はブース内のベッドに横になっていた。 「いくわよ・・・。」 一瞬で僕は眩しい光に包まれた・・・性転換の容赦無い光だ。 なんだ?!・・・なんかおかしい。 「聡子さん・・・なんか変だ・・」 「あぁっ・・・なんか変だよ、聡子さん!!」 小さな膨らみに置いた手はみるみる押し上げられる・・・あぁぁ膨らみ続ける胸に手が押しのけられていく・・・。 「やっぱり・・・嫌だよ・・・」僕の中に残った男性への未練のつぶやきがもれる。 「うっ・・うう・・。」また不快な波がくる。 「あぁぁ・・・股間が・・。」見下ろした僕のアレはみるみる縮み・・あぁ無くなっていく。 僕の気持ちをよそに、ブースの外では聡子さん達が劇的な現象に嬉々として見つめている。 時間にして15分程度だろうか・・・。 女の子になりかけの身体から、女の子の完全体に強制的に変身させられた女体がそこにあった。 それは残念ながら僕自身なんだ。 続く・・・。 |
あとがき 女の子になりたい人がいる、でもその人達はそれが果たせず第三者がなったらどうだろう~と書いてみました。 最初は一気に掲載しようと考えていたのですがちょっと長すぎと判断・・・前編・中編・後編と掲載していこうかなと思ってます。 ちょっとドアを開けちゃった→女の子になっちった、と実に不幸な主人公ですがこれからどうなるのかお付き合い下さいませ。 |
おんなになった俺が◯◯◯するお話 怪しい製薬会社で働くごく普通の研究員佐々木。 ついに念願の若返り薬を開発したはずが飲んだら女の子になってしまって…!? 女の体は気持ちいいし同僚とはなんだかいい感じになっちゃうしどうしたらいいんだろ…!? そんなオリジナルの女体化漫画です。 ゆるゆるでラブラブな感じの内容です。 |