話は最初のファミレスに戻る。

そこで初めてのおトイレとひとりHを体験してしまった。
身体の火照りが取れないまま会計を済ませる。

僕とヒロミツ(亜香里)は外に飛び出した。
夜の冬の空気が心地いい。

「それでどうだったの?」
「なにが?」
「とぼけないの、女の子のひとりHよ!」ヒロミツ(亜香里)が腕を絡ませてくる。

「も、もう言わなくても分かるでしょ・・・」

街を歩く美女二人はさすがに目立つらしい・・・男たちの視線が痛い。

「玲奈、前を見て。」

例の上級生のグループが闊歩してくる。
この間僕の「魔法少女リリー」のポスターをビリビリにしたヤツらだ・・・

「み、道を変えよう、ヒロミツ。」
「こらっ、ちゃんと女言葉!今はあなた女の子なんだから問題無いでしょ?」
「そ、そうだったわ。」

生徒会長の柏崎麻莉愛を先頭に十数人の男子生徒が続く・・いつものメンバー。
通り過ぎようとした瞬間、柏崎麻莉愛が声をかけてきた。

「あら、この間はどうも。」

そうだ・・・ヒロミツ(亜香里)は僕を助けた時に一度会ってるんだ。

「こんばんわ、覚えててくれたのね。でも高校生がこんな時間まで歩き回ってたら危ないわ、早く帰ったほうがいいわね。」ヒロミツ(亜香里)は落ち着き払って大人の女性を演じていた。

「早く帰りなさいですって?・・」パカにされたと思ったのか柏崎麻莉愛が近づいてくる。

(今は極上の美女に変身してるんだ。堂々としてればいい)
ヒロミツ(亜香里)がサッと耳打ちしてくる。

そ・・そうだ。しかもこっちの方がお姉さんだしね・・・
 

「申し訳ないけどこれくらいの時間、高校生が街で遊んでいるのは普通のことよ。」
ヒロミツ(亜香里)の前で腕組みして睨みをきかせる柏崎麻莉愛。
しかしヒロミツ(亜香里)の抜きん出た存在感は圧倒的だ。
高校生にしてはひときわ目立つ柏崎麻莉愛のプロポーションも歯が立たない。

そして今、僕(玲奈)もヒロミツ同様無敵のボディをマトっている。
「あら知り合いなの、亜香里。」
「ちょっとこないだね・・・ちょっとお遊びがすぎるトコがあるのよ、このコたち。」

「何なんですか、あなた達!」さっと顔色を変える柏崎麻莉愛。

「こちらの男子たちはなんなの。彼女のお友達かしら?」
僕(玲奈)は腕を組んだままコツコツとヒールを響かせ近づいていく。

いつも僕らをボコる上級生達の目の色が明らかに違う。

「い、いや・・その・・。」
コートの上からでも見事に膨らんだ胸と見事な脚線美・・・見るからにドギマギしている感じだ。
僕(玲奈)は自分が圧倒的優位に立っていることをジワジワ嗅ぎ取っていた。

「あら、ボクかわいい・・・何かスポーツでもやってるの?」
「えっ!?はい、じ、柔道やってます!」
「そう・・・亀田くんっていうのね。」

「ちょっと、ヘンなちょっかい出すの止めてください!」抗議する柏崎麻莉愛。
「あら、変なちょっかいならこの間あなた達が出していたじゃない?」ヒロミツ(亜香里)が間髪をいれず指摘する。

「フーンなにかいけないことしたんだ君たち、めっ!」優しく怒るとポ~っとしてる。
・・・なんてチョロいんだ男って、こんな奴らにヤラれてたなんて。

「あなた達もなにボーッとしてるの、デレデレしてみっともないわ!」
明らかに不愉快そうな目で僕(玲奈)を睨みつける柏崎麻莉愛。
ハッとしたように気持ちを立て直す男子達、凄みを利かせがなりはじめた。

「何バカにしたような態度してんだ、こらぁ!!」

「あら随分荒っぽい言い方ね、こんなの許していいのかしら。あなた生徒会長でしょ?」
「なんでそれを・・・あなたたちなんなの。」さすがにたじろぐ柏崎麻莉愛・・・
「い、行くわよ!!」男子たちを連れてサッと繁華街に向かって歩きだす。

「ボク達、気を付けて帰るのよ。」
可愛らしく手を振ると間抜けな数人の男子が手を振り返してきた。

男ってホントにバカ・・・

「フフフ玲奈なかなか上手。男ってエッチなお姉さんには弱いのよ、分かったでしょ?」
「えぇ・・・」

改めて手を組んできたヒロミツ(亜香里)はなんだかさらにセクシーに見えた。

「はぁ、眠い。さすがに眠れなかったよ。」
「俺も。女の子に変身した日は興奮して寝れないんだよな~」

翌朝、女の子への変身を満喫した興奮も冷めやらぬまま僕とヒロミツは通学路を急いでいた。
なんか朝日が目に痛い・・・

校門が見えてきた頃、後方から嫌なエンジン音が・・・柏崎麻莉愛の車、生徒会長は自動車通学というわけだ。
僕達の横を見事なジャガーがすり抜けていく。

その時、なぜか柏崎麻莉愛と目が合ったような気がした・・・

「うわっ!!」腹に見事にパンチが入る!
放課後の空き教室・・・・僕とヒロミツは殴る蹴るの乱暴を受けていた。

柏崎麻莉愛と上級生グループだ。

「フフフ、ちょっと二人に聞きたいことがあるの。あの女は何なの?お前たちの知り合い?」
「なんのことです・・・」
「あの女よ!こないだお前を助けたあの女!!」言葉を荒げた柏崎麻莉愛が僕にケリを入れてきた。
「く・・・」
みぞおちに入りガクッと床に大の字になる。

「し、知りません・・・」
「本当?」僕の顔のそばに腕を組んで見下ろす柏崎麻莉愛・・・はぁ、パンティが見えるぅ。

「あ、あの時会ったきりですよ・・・・」
「フン、そう?お前なに大きくしているの!!」
テントを張った股間を踏みつける!

「くはっ!!」

「なに私を見て勃起しているのよ・・・豚のくせに。」ぐりぐりとこね回す。 
「男って・・・男って何でこうなのかしら。あなた達もよ!!」
取り巻きの男子たちの1人に激しくビンタする!!
・・・・そう、あの時僕が話しかけて・・・柔道やってるって言って照れてた男子だ。
 
柏崎麻莉愛はこの学校一番の美女だ。
それは誰もが認めるところだろう。

その彼女がかなわない圧倒的なお姉さんが現れたんだ・・・しかも2人。
プライドが許さないのだろう。

柏崎麻莉愛はなりふり構わず、他の男子にもフラストレーションをぶつけていた。

「おい、ちょっといいか?」

帰り支度をしていたところに上級生たちが数人、いきなり押しかけてきた。
頬に柏崎麻莉愛から受けたビンタの後が生々しい・・・・何の用だ?

放課後の閑散としたな廊下に3年生と僕達二人・・・取り囲まれるように僕とヒロミツはいた。

「お前、あのお姉さんのこと知らないって言ってたよな。」
「え、えぇ。」僕は緊張しながら答える。
「ホントに何も知らないのか?こないだ俺達が行った後、話くらいしなかったのかよ。」

ちょっと間を置いてヒロミツは意外な答えをした。
「あの連絡先は教えられませんが伝言くらいなら出来ますよ。」

「知ってるんじゃねえか、あの時なんで嘘ついたんだよ!連絡先は教えられないって俺達が信用出来ないっていうのか!」
「いぇ、あのお姉さんが言ったんです・・・・伝言なら伝えますから・・・」

「本当だな?」

「・・・・。」

僕の部屋の倍以上の広さのあるヒロミツの部屋は相変わらずアニメDVDが流れている。

顔にバンドエイドを貼ったヒロミツがスマホを手渡してくれた。
「ありがとう。こういう機械モノにはほんと強いなヒロミツ・・・壊れてたときはどうしようかと思ったよ。」
同じくバンドエイドまみれの顔で受け取る僕・・・・

「今日の柏崎麻莉愛、ずいぶん激しかったものな。スマホが壊れるくらい踏みつけるなんて。」
「まったく・・・普通にしてればホントに超美人なのにさ。でも驚いたよ、あの3年生にあんなこと言うなんて・・・」
「あぁ、伝言なら伝えるってやつ?まあ恩を売っておいてもいいかなってさ。」

「身体ばかりじゃなく頭まで痛いや・・・」頭頂部をなでながらつぶやく。
「タカシ、今日は止めとくか?」
「いや・・・気分を変えたいんだ。それに今夜は買いに行くんだろ?」
「あぁ。」

僕とヒロミツは頬を上気させ廃工場へ向かう準備を始めた。

続く・・・

あとがき

早いもので今年も1ヶ月経ったんですね~

「ユウイナカラダ」は個人的にはとても気に入ってるんです。
書いてる時も楽しくてしょうがなかったんです。
でも今回、文章が下手すぎてどうしようかな~なんて思うトコがチラホラ。

いや、下手なのは以前から分かっているんですよ。
でも今回はさすがに、う~ん。

ではまた。



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幼馴染のクラスメイトに望まぬまま薬を投与され真面目な学級委員長だった少年の精神と肉体は徐々に淫らな雌へと変貌し、孕まされることを懇願する変態メスイキ奴隷へと生まれ変わってゆく。

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